
1989年、エプソンは高温ポリシリコンTFT液晶パネル(以下HTPS)を使用した3板カラー液晶プロジェクター(以下3LCDプロジェクター)を製品化しました。3LCDプロジェクターは,明るい表示画面が得られる上に小型・軽量で持ち運びやすいことが受け入れられ、それまで主流の3管式CRTプロジェクターから置き換えられていきました。
1994年、“データプロジェクター”という新たな市場領域を確立したのは、「パソコン(PC)とつないでプレゼンテーションに使いたい」という要求に応えた3LCDプロジェクターでした。その後は、HTPSや光学技術の進展によって目を見張る性能向上を遂げ、6000億円を超える現在のプロジェクター市場を創出しました。
図1は3LCDプロジェクター、HTPSのロードマップを表し、その中にプロジェクターのキーコンポーネントである光学系の主要技術を時系列的に示しています。図中▼で示した要素はHTPSの高密度化、高画質化の中心となる技術です。
※HTPS=High Temperature Poly-Silicon=高温ポリシリコン
※TFT= Thin Film Transistor=薄膜トランジスタ
『日経マイクロデバイス』2008年6月号p73-81から転載

3LCDプロジェクター、HTPSロードマップ