625 MHzに周波数拡大した高周波・低位相ジッタSPXO
『SG2520EGN-HFR』 『SG2520VGN-HFR』 の量産開始
– 低位相ジッタ特性 15 fs Typ. を達成 –
概要
セイコーエプソン株式会社(以下 エプソン)は、基本波※1で低位相ジッタ※2を実現した差動出力※3水晶発振器(SPXO)の上限周波数を625 MHzに拡大した『SG2520EGN-HFR』 『SG2520VGN-HFR』を開発、このたび量産を開始しました。
次世代データセンターにおいては、今後ますます増大するデータトラフィックに対応するため、光通信モジュールは800 Gbpsから1.6 Tbpsへ、さらなる高速・大容量へ移行することが見込まれており、 基準クロックにも、さらなる高周波化・低ジッタ化が求められています。
本製品は、これまで上限周波数を500 MHzとしていましたが、HFF水晶振動子※4の更なる高周波化とHFF水晶振動子に最適化したエプソン独自ICの開発を行い、625 MHzまでの高周波と15 fs Typ.の低位相ジッタを実現しました。 これらの特長を有することで、次世代通信モジュールに対して最適な製品となっています。
今後、2.0 x 1.6 mmサイズや±20 x 10-6 の高精度品をリリース予定です。
※1 基本波:水晶振動子の振動モードのうち基本振動(1次)による振動。
※2 ジッタ:クロック周期の揺らぎのことで、画像の揺らぎやデータ転送でのビットエラーなどの原因になることがある。
※3 差動出力:互いに極性が反対の周波数信号を出力する方式。高い周波数の伝送が可能で、ノイズに強いなどの特長がある。
※4 HFF(High-Frequency Fundamental)水晶振動子:フォトリソ加工により、励振部のみを数ミクロンという極薄な構造(逆メサ構造)にすることで、強度を保ちながら高周波での基本波発振を可能にした水晶振動子。近傍の高調波成分を抑制することができるため、高速・大容量通信の安定に貢献する。
特長
- 周波数範囲:500 MHz to 625 MHz
- 電源電圧:2.5 V Typ. / 3.3 V Typ.
- 周波数許容偏差: ±50 x 10-6
- 動作温度範囲:-40 °C to +85 °C, -40 °C to +105 °C
- 機能:Output enable (OE)
- 外形寸法:2.5 x 2.0 x 0.74 mm
- 出力:SG2520EGN-HFR:LV-PECL、SG2520VGN-HFR:LVDS
- 位相ジッタ:15 fs Typ. / 40 fs Max. (出力周波数 625 MHz)
アプリケーション
- ネットワーク機器 (ルーター、スイッチ、光モジュール等)
- データセンター
- FA機器、計測器
- 高速DA / ADコンバータ

