ルネサス エレクトロニクス株式会社製 ZigBee/IEEE802.15.4用MCU
“UPD78F8058, M16C/6B シリーズ”をご検討のお客様へ
ZigBee, IEEE802.15.4 ワイヤレス通信を含む 『低消費電力RF』 技術をご検討のお客様に、電気回路要件情報とクロック発振方法についてご紹介いたします。
ルネサス エレクトロニクス株式会社製UPD78F8058, M16C/6B シリーズをご検討中のお客様は以下をご覧ください。
発振回路設計時の確認事項
低消費電力RF技術を理解をするためには、一般的に次の要素が重要です。
- 素早い発振開始
- 適切な周波数調整
- 全温度範囲における 低 BER (ビット誤り率)
No. | 発振回路要件 | 2.4 GHz |
< AT振動子仕様.> | ||
1 | 素早い発振開始 *高い発振余裕度 *ハイパワー発振インバータ耐性 |
*低い ESR(R1) *高いドライブレベル |
2 | 適切な周波数調整 *内蔵周波数調整キャパシタ |
*適切な周波数調整感度 *低いパラメータバラツキ |
3 | 低いBER(ビット誤り率) *高い温度周波数特性 |
*高い周波数温度特性 |

MHz Crystal 等価回路 |
![]() |
素早い発振開始
→ 低いESR (R1) , 高いC1 → 高いドライブレベル |
![]() |
適切な周波数調整 → 低いパラメータバラツキ(C0,C1,L1,ESR) |
![]() |
適切な周波数調整→ 適切な周波数調整感度 ( CL,C0) |
![]() |
高い温度周波数特性→ 安定した fSTA |
![]() |
水晶振動子の選択ガイド
水晶振動子の選択の際には負荷容量(CL)値が大きな要素になります。
下の図のように低いCL(7.0 pF)では発振余裕度は良くなり電流値が低下しますが、周波数安定度*は低下します。
逆に高いCL(12.5 pF)では発振余裕度は低下しますが、発振回路に十分電流を与えると同時に周波数安定度*は向上します。
これらの特性を考慮して選択してください。
*周波数安定度:回路や回路素子等のバラツキに対する周波数変動

セイコーエプソンの水晶振動子ラインアップ
製品名 | サイズ [mm] | 主なアプリケーション例 | 製品 イメージ |
---|---|---|---|
FA-20H |
2.5 x 2.0 x 0.55 | 携帯電話、Bluetooth、W-LAN その他IMSバンド使用機器 |
![]() |
TSX-3225 |
3.2 x 2.5 x 0.6 | 携帯電話、Bluetooth、W-LAN その他IMSバンド使用機器 |
![]() |
UPD78F8058, M16C/6Bシリーズに対応する水晶振動子
Worldwide | UPD78F8058 | M16C/6B | ||||
US | Europe | Japan | Asia | |||
ZigBee IEEE802.15.4 |
2400 to 2483.5 MHz | |||||
Recommendable Clock Devices |
TSX-3225
32 MHz 8 pF X1E0000210493** FA-20H 32 MHz 8 pF |
FA-20H 16
MHz 12 pF Q24FA20H00232** TSX-3225 16 MHz 12 pF |
注意事項
本記載内容は、お客様に適正部品の選択をして頂くための設計参照情報です。ICメーカー様よりご提供頂いたセットのみでの評価結果となっており、ICおよび周辺部品のバラツキ等の影響は考慮されておりません。弊社では本記載内容を保証いたしかねますので、ご了承ください。また、発振回路の特性は配線パターン等の影響により変化いたしますので、お客様の基板上でご評価頂き、発振回路の定数をご決定頂きますよう、お願い申し上げます。
※ZigBee は Koninklijke Philips Electronics N.V. の登録商標です。