慣性計測ユニット(IMU)の製品一覧・特長

特長1:高安定な温度特性、アライメントの高精度

実環境下では、実装基板の反り、実装誤差、振動、温度変化などさまざまな影響を受け、出力データの精度が劣化します。
エプソンのIMUは誤差を低減する補正機能を搭載しており、高精度で高安定なセンシングデータを出力します。
補正機能:温度補正、アライメント補正、感度補正、オフセット補正

特長2:IMU性能について(高安定)

IMUの性能として、特に重要視されているジャイロセンサーの安定性は、アラン分散(Allan Variance)で表現されます。
アラン分散は、センサーの性能を表す指標の一つで、静止時出力の安定性を表しており、横軸にデータの平均時間、縦軸に平均時間で区切ったときの平均値の分散を示しています。角度ランダムウォーク(ARW: Angle Random Walk)/バイアス安定性(Bias Instability) 共に、値が小さいほど安定度が高く、性能が良いことを示しています。 エプソンのIMUは水晶を素材にしたダブルT型構造の素子を採用したジャイロセンサーを搭載しており、M-G370はバイアス安定性が1(°/h)を下回り、FOG(Fiber Optical Gyro)などの高価なジャイロセンサーと同等の安定性を有しています。

特長3:小型・軽量な1インチサイズのプラットフォームを採用

1インチサイズの小型プラットフォームで外形・インターフェース、共に互換性があり、容易に性能のアップグレードが可能。
また、小型・軽量・低消費電力の特長により、お客様製品の小型・軽量化に貢献します。

特長4:防水・防塵ユニット

M-G552シリーズは、CANインターフェース及びRS422インターフェースに対応した防水型センサーです。
防水・防塵構造のため外部環境でも動作可能で、長いケーブルを必要とする計測や複数センサーの同期計測といった複雑なシステムも簡単に構築できるため、産業・工業システムなどの幅広いシステムアプリケーションに対応します。

IMUとはなにか?に関するPDF資料

IMUセンサーについて、基礎をまとめたPDF資料です。IMUセンサーの選定にお役立てください。

PDF資料イメージ
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IMUとは?種類、利用用途とエプソンのIMUの概要・ラインナップ

IMUを選定するときに注意すべき18項目と特に重要な10項目

慣性計測ユニット(IMU)のラインアップ

推奨製品

ITAR
FREE
機種 特長 ブリーフシート サイズ
[mm]
重量
[g]
ジャイロセンサー 加速度センサー 軸間アライ
メント精度
[°]
インターフェイス 動作温度
範囲
[℃]
消費電流
[mA]
電源電圧
[V]
検出範囲
[°/s]
バイアス安定性
[°/h]
ARW
[°/√h]
検出範囲
[G]
バイアス安定性
[μG]
M-G370PDT プレミアムモデル pdf M-G370PDT
24×24×10
10 ±200 0.8 0.03 ±8,16*1 24 0.01 SPI/UART -40~+85 16@3.3V 3.3
M-G370PDG アドバンスドモデル pdf M-G370PDG
24×24×10
10 ±450 0.8 0.06 ±8,16 24 0.01 SPI/UART -40~+85 16@3.3V 3.3
M-G366PDG スタンダードモデル pdf M-G365
24×24×10
10 ±450 1.2 0.08 ±8,16 24 0.01 SPI/UART -40~+85 16@3.3V 3.3
M-G355QDG 機能安全モデル
(IEC61507 SIL1準拠)
pdf M-G355QDG
24×24×10
10 ±450 1.2 0.08 ±8,16 24 0.01 SPI/UART -40~+85 16@3.3V 3.3
M-G330PDG ベーシックモデル pdf M-G364
24×24×10
10 ±400 3 0.1 ±8,16 34 0.01 SPI/UART -40~+85 16@3.3V 3.3
M-G570PR ハイエンドモデル pdf M-G570PR
65×65×30
150 ±475 0.5 0.04 ±15 14 0.15 RS422 -30~+70 60@12V 9~24
M-G552シリーズ*2 防塵・防水モデル
(IP67対応)
pdf M-G552
65×65×30
115 ±450 0.8 0.06 ±10 12 0.01 J1939 or CAN open
or RS422(型番によりセレクタブル)
-30~+80 32@12V 9~30

*1 同一モデルにおいて、設定変更で切り替え可能です。

*2 内蔵するIMUにより製品型番、仕様値が異なります。 記載はM-G552PJ7の仕様値です。他製品の型番、仕様値はお問い合わせください。 インターフェースはJ1939、CANopen、RS422を製品型番により選択可能です。

新規設計非推奨製品(NRND)

ITAR
FREE
機種 特長 ブリーフシート サイズ
[mm]
重量
[g]
ジャイロセンサー 加速度センサー 軸間アライ
メント精度
[°]
インターフェイス 動作温度
範囲
[℃]
消費電流
[mA]
電源電圧
[V]
検出範囲
[°/s]
バイアス安定性
[°/h]
ARW
[°/√h]
検出範囲
[G]
バイアス安定性
[μG]
M-G370PDS 旧プレミアムモデル pdf M-G370S
24×24×10
10 ±200 0.8 0.03 ±10 12 0.01 SPI/UART -40~+85 16@3.3V 3.3
M-G370PDF 旧アドバンスドモデル pdf M-G370
24×24×10
10 ±450 0.8 0.06 ±10 12 0.01 SPI/UART -40~+85 16@3.3V 3.3
M-G365PDF 旧スタンダードモデル pdf M-G365PDF
24×24×10
10 ±450 1.2 0.08 ±10 16 0.01 SPI/UART -40~+85 16@3.3V 3.3
M-G365PDC 旧スタンダードモデル pdf M-G365PDC
24×24×10
10 ±450 1.2 0.08 ±4 14 0.01 SPI/UART -40~+85 16@3.3V 3.3
M-G364 旧スタンダードモデル pdf M-G364
24×24×10
10 ±450 2.2 0.09 ±3 50 0.02(ジャイロ)/
0.01(加速度)
SPI/UART -40~+85 18@3.3V 3.3
M-G354 旧広レンジモデル pdf M-G354
24×24×10
10 ±450 3 0.1 ±5 70 0.02(ジャイロ)/
0.01(加速度)
SPI/UART -40~+85 18@3.3V 3.3